重曹シャンプーの気になる作り方と効果!注意点も徹底解説!

重曹シャンプーって何?

重曹シャンプーとはその名の通り重曹によって作られたシャンプーのこと。重曹をお湯に溶かして作ることができます。重曹とは「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる物質。別名重炭酸ソーダとも呼ばれます。

科学の世界ではある物質を水に溶かし、その液体が持つ性質によってアルカリ性と酸性に分類されますね。重曹は水に溶かすとアルカリ性の成分を示します。

ただ、アルカリ性の重曹シャンプーのみで髪を洗った場合アルカリ性の性質によって髪の栄養素が外に出てしまい薄毛の原因などとなってしまう危険があるのです。

さらにアルカリ性成分には油分を乳化してしまう働きがありますので、重曹シャンプーだけを使うと髪の毛が傷んでしまいます。

そのため重曹シャンプーを使う際はアルカリ性を中和する酸性リンスも一緒に使いましょう。酸性リンスについては後ほど詳しくご説明します。

あくまで重曹シャンプーは酸化した皮脂と反応し、頭皮の油を綺麗にクレンジングするためのもの。さらに重曹には研磨作用もありますのでホコリなどの汚れもしっかり落とすことができます。

重曹シャンプーの作り方

まずは重曹と容器、お湯を用意しましょう。お湯はお好みの温度でOKです。重曹は38度以上ぐらいでしたらすんなり溶けます。重曹には食用重曹、医療用重曹、工業用重曹の3種類があります。重曹シャンプーの場合は純度の高い食用の重曹がオススメです。

あとは重曹とお湯を容器の中で混ぜましょう。割合は重曹大さじ1杯に対しお湯1リットルです。これで重曹シャンプーは完成。あとは正しく使っていきましょう。

もし重曹シャンプーを作り置きしておきたい人は、ペットボトルに重曹シャンプーを保存しておくことができます。使う際は容器に開けて電子レンジで温めると温かい状態で使用することができます。

使い切りの場合はお風呂の洗面器でOK。

余談ですが、重曹には研磨剤効果がありますので、重曹シャンプーが余ってしまった場合はお風呂の鏡などを掃除すると手垢などが綺麗に落ちますよ!

重曹シャンプーってどんな人にオススメなの?

抜け毛が最近気になる、髪の毛が薄くなった気がする、最近抜け毛や薄毛が気になる、そんな悩みを持っている人はぜひ重曹シャンプーを使ってみてください。

これらのヘアトラブルの原因は毛穴に詰まった皮脂汚れなので、重曹シャンプーで毛穴の分泌物などを綺麗に洗い流すことで問題を解決することができます。

また、痒みやフケや臭いが気になる人にもオススメです。頭皮のフケや臭いは毛穴の皮脂が酸化することで起こります。そのため抜け毛や頭皮トラブルを抱えている人は重曹シャンプーで毛穴の皮脂を取り除くことが重要です。

もちろん皮脂のつまりが一因である、分け目がハゲてきたと感じる人や、白髪が出てきたと感じている人にも効果があります。

市販のシャンプーの主成分は界面活性剤と呼ばれる毛穴に入り込んで細胞を弱らせてしまう効果を持っています。きちんと洗い流せば全く問題ありませんが、頭皮トラブルを抱えている人は重曹シャンプーを使ってみることをオススメします。

ヘアトラブルの多くは皮脂のつまりが原因です。その皮脂を重曹シャンプーでしっかり落としてあげればそのトラブルを回避できるというわけです。

石鹸シャンプーと重曹シャンプーの違いは?

抜け毛やフケなどの頭皮トラブルを抱えている人の中には、石鹸シャンプーを使っている女性も多いかもしれません。

では石鹸シャンプーと重曹シャンプーの違いは一体なんなのでしょうか?

石鹸シャンプーは主に天然成分のグリセリンと水、カリ石鹸素地からできておりそのまま川などの自然に流すことができます。石鹸も重曹も化学物を使用しておらず人体や自然に優しいところは共通していますが、実はそのアルカリ性の度合いが違います。

石鹸のアルカリ性を示すPHの値は9〜11。中性に近い弱アルカリ性に分類されます。一方重曹のPH値は8程度。わずかですが重曹の方が弱酸性度が高いです。

そのため、もし石鹸シャンプーを使用しているのに頭皮トラブルが解決されないという人は、重曹シャンプーに変えてみることでヘアトラブルが解決できるかもしれません。

重曹シャンプーってどうやって使うの?

ここでは重曹シャンプーの使い方についてご紹介します。

①髪を軽く濡らしブラッシングする

まずは髪の毛を濡らしてブラッシングをしましょう。ポイントは水でしっかり髪の毛を濡らすこと。これにより髪についたホコリを浮き上がらせることができます。また、ブラシは粗めのものを使いましょう。

このブラッシングはあくまで浮き上がらせたホコリを落とすためのもの。髪の長い女性は毛先までしっかりブラッシングを。細かいしっかりとしたブラシで無理やり髪を解こうとすると抜け毛の原因になってしまうので気をつけましょう。

②重曹シャンプーでシャンプーをする

重曹シャンプーを使う前に軽くお湯で頭を洗っておきましょう。この予洗いで毛先などの汚れを落とし、重曹シャンプーで頭皮の汚れを落とすイメージですね。予洗いは1、2分行えばOKです。

予洗いが終わったら、早速重曹シャンプーを使っていきます。重曹シャンプーは少しずつ髪につけていきましょう。少しずつつけていくことで、頭皮に満遍なく重曹が行き渡り、頭皮をマッサージする時間も長くなります。

重曹をつけたら指の腹で優しくマッサージするように揉み込んでください。マッサージが終わったらしっかり洗い流していきましょう。

③酸性のリンスをつける

冒頭でもお話しした重曹のアルカリ性を中和するための酸性のリンスです。酸性のリンスは酸性であるクエン酸を用いて作ることができます。

クエン酸リンスの作り方は簡単。クエン酸大さじ3杯をぬるま湯500mlに溶かします。それをリンスのように髪にかけていきます。

香りをプラスしたい人はクエン酸リンスにエッセンシャルオイルを入れてみましょう。エッセンシャルオイルは天然100パーセントの植物性オイル。天然オイルなので頭皮にも安心です。

クエン酸リンスは雑貨屋などやインターネットで購入することができます。エッセンシャルオイルを入れると香り豊かなクエン酸リンスを作ることができますよ!クエン酸リンスがしっかり髪に馴染んだと思ったら綺麗に洗い流してください。これであなたの髪と頭皮は重曹のアルカリ性が中和され弱酸性になっています。

重曹シャンプーの注意点は?

最初から毎日は使わない

始めのうちは重曹シャンプーを毎日使うことは避けましょう。

実はその人の体質によって重曹シャンプーが合う場合と合わない場合があります。まずは週に2〜3回程度の頻度で重曹シャンプーを使うようにしてみましょう。始めのうちは普段使っているシャンプーと重曹シャンプーを一対一の割合で混ぜて、通常のトリートメントをする。

だんだん通常のシャンプーと重曹シャンプーの割合を、二対一、三対一、と増やしていきそれでも異常がみられなければ最終的に毎日使うようにしてください。

体質に合わないのに毎日使用してしまうと抜け毛や薄毛などのヘアトラブルの原因になってしまいます。

体質に合わないのに毎日重曹シャンプーを使ってしまうのは危険です。必ずまずは週に数回の頻度で使用し、慣れてきたらその頻度を上げていくようにしましょう。

目に入らないように気をつける

重曹シャンプーを使用する際は目に入らないように気をつけましょう。重曹の粒子は細かいので眼球や角膜を傷つけてしまう恐れがあります。アルカリ性には角膜のタンパク質を溶かしてしまう性質があります。

目に入ってしまった場合はこすらず水で洗い流し、目がゴロゴロするようでしたら眼科に行って処置を受けてください。目に入ったからと言ってゴシゴシこすってしまうのはかえって危険です。重曹が目に入った場合は目には触れずにシャワーで優しく洗い流すようにしてくださいね。

カラーリングしている人は脱色に注意

白髪染めや脱色ブリーチ、カラーリングなどをしてまだ日の浅い人は重曹シャンプーによって色が落ちてしまう可能性がありますので注意が必要です。

重曹のアルカリ性はカラーリング剤と混ざることで髪を酸性の状態からアルカリ性にしてしまします。それにより髪のキューティクルがダメージを受け、カラーリング剤で染まった色などが流失してしまうのです。

カラーなどの薬剤が空気中の酸素と反応し、色として髪の毛に定着するのにはだいたい1週間ほどかかります。カラーリングや白髪染めをしたばかりの人は最低1週間は置いてから重曹シャンプーを使うようにしましょう。

重曹シャンプーの効果は?

重曹シャンプーの何よりも大きな役割は頭皮に溜まった皮脂を落としてくれることです。

重曹は毛穴に届く細かい粒でできていますので、通常のシャンプーで届かないような細かいところにもぐんぐん入り込んで汚れを落とすことができるのです。

皮脂は乾燥している時や、ストレスがかかっている時に分泌されます。頭皮が清潔でなかったりすると皮脂がたまり、頭皮の角栓に皮脂が詰まってしまい、ヘアトラブルの原因となってしまうのです。

重曹はそんな皮脂詰まりを解消してくれます。重曹シャンプーによって皮脂を取り除き頭皮を清潔に保つことで、髪に正常に栄養を行き渡らせることができるのです。

重曹シャンプーでシャンプーをするととにかく頭皮がスッキリします。

また髪が根元から元気になるので抜け毛が少なくなり、薄毛などのトラブルを解決できるだけでなく髪にツヤが生まれます。髪の絡まりも少なくなり髪にコシが生まれますよ!

さいごに

今回は様々な髪のトラブルを解決する重曹シャンプーについてご紹介していきました。

重曹シャンプーを使う際に重要なのは、必ず一緒にクエン酸リンスを使用すること。それからシャンプー中はあまり強く洗わないように心がけましょう。

万が一重曹シャンプーを使って髪がギシギシすると感じた場合は弱酸性シャンプーを使い、シリコンリッチトリートメントで皮脂の過剰な流失を防ぐようにしてください。重曹シャンプーを正しく使って髪のトラブルを解消し、女性らしい綺麗な髪を手に入れてくださいね!